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世の中矛盾だらけですね

学生の頃、この日本は、自由主義日本だの民主主義日本だと言っている割には、国鉄があったり、専売公社があったり、郵便局が国営だったりと「社会主義的な国だなぁ」と感じていました。

経営学の答案用紙にその矛盾点を書き連ねて、赤点を取った記憶もあります(笑)

でも、案の定、時代が進むにつれそれらは民間に進化して行き現在の型になったことを考えると、学生の頃考えていたことは「早すぎた考え方をする俺」なんて自己肯定をしています(笑)

ですから、大人になってから現在まで、それほど社会の矛盾点を感じてこなかったのですが、また最近、「世の中はやっぱり矛盾だらけだなぁ」と感じ始めてしまっている自分がいます。

例えばたばこ。私はいまだに喫煙者なのですが、たばこのパッケージに書いていることは、「肺がん・心筋梗塞・脳卒中になる恐れがある」と怖い文字が連なっています。じゃなぜ売るのか?

JTも受動喫煙法の中で生産、販売しているにもかかわらず、潰れないどころかいまだに大きな企業として成り立っています。そして、「煙の出ないたばこ」なんていう未来のたばこを目指すキャッチコピーまで作ってCMを展開しているのですから。

例えば、自衛隊。アメリカが作った憲法改正論議が継続していますが、やっぱりいつもの事ながら話の中心は「9条と自衛隊」の意義。

個人的には、9条にある「戦争の放棄」は現代の日本として残して欲しいと思いますが、自衛隊の意義はそろそろ明確にした方が良いのではないかと感じます。

私は千葉県の習志野で育ち、友人の親に自衛隊のお父さんが多かったからか、日本と日本人を守っている誇りを子供の頃から見て、聞いてきました。勿論、武力だけではなく災害での救援、救助への尽力には頼もしさを感じます。そんな日本と日本人を守ってくれている自衛隊が憲法上記載出来ないなんて、これこそ大きな矛盾としか感じません。

例えば、今日朝からテレビに流れたJアラート。確かに、前回日本列島を横切った北朝鮮のミサイルの時は着弾して初めて解ったというお粗末極まりない日本の状況でしたので、この警報が流れたことは進歩していると認められます。でも、その内容が矛盾だらけです。「大きな建物の中に入るか、地下に逃げてください」と言われても、まず、その場所がわかりません。そして、数分前に打ち上げられ数分後に着弾するという時にわからない場所を探せますか?こんな矛盾、たばこや自衛隊以上の矛盾としか考えられません。警報として進化したJアラートなのですから、より理解しやすい、より国民の生命を守れる体制を作るべきだと思うのです。