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学校教育と企業教育

最近、企業や地方等のコンサルティングをしていて思うことは「ゆとり教育で学んだ子供たちの方がイノベーションを起こしやすいだろうな」という事。

なぜ、そのように思ったかというと現代社会の大人たちの意識は、コンサルタントや上長からの指示待ちが多く、主体的に考え行動を起こすことが苦手な人が多いと感じるからなのです。

でも、それは大人が悪いのではなく、今の大人たちが学んだ学校教育で「知識を覚える事」に主眼が置かれていたから。ですから、優秀なリーダーが一人いれば集団はまとまりやすかったはずです。

でも、今の子供たちは「主体的に課題を見つけ、その課題を解決する学習」つまり、自分がどうしたいのか、どうしたら目的は叶うのかの訓練を受けているから、イノベーションを起こしやすいだろうなと思ったという事なのです(笑)


大人たちは、縦の組織の中で考えを巡らせます。あるいは、これまでの経験を一つの事例として考えます。その結果、本を読んだり研修を受けてはいるものの、主体的にはっきりとした目的を描き、その道筋を新たに創り出すことが苦手な人が多い。誰かが指示してくれたら率先して動き、効率よく結果を出すことは得意なのにです。

そう考えると、現代の学校教育は社会の課題の改善策として教育改革があることが見えてきます。

これまでの様に、知識を得るだけの学びでは時代についていけない。これからの日本、世界を地球規模で平和な安定した社会構造を創っていくためには、主体的に学び、感性を活用した持続的な社会の構築を目指さななくてはいけないからですね。


今から10数年前から始まったESD(Education for Sustainable Development)。親しい校長先生に教えてもらったのが6年前。当時は、私自身もその意味を理解するのに時間を要しましたが(笑)今思うと、文部科学省もその意義を理解し学校教育に取り入れ始めています。

そして、それから遅れる事5年企業側もこの「持続的イノベーション」「壊滅的イノベーション」という元々あった理論を現代風にアレンジし活用し始めています。(詳しくは紙面の都合上記載できませんので、経済本、経営本で確認ください)

学校教育で学んでいる「夢を創造できる素地のある子供たち」に負けないように、古い学校教育で学んだ大人たちも企業内教育で自分自身のイノベーションに励んでいきましょう!! 私も含めて(笑)そうじゃないと、ついていけませんものね。