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マザーハウスの女性社長

カンブリア宮殿を何気なく見ていると、舞浜のイクスピアリにある「マザーハウス」の番組をやっていました。私も気に入って仕事用のバックとお財布を買わせていただいているので、興味深く見させていただきました。このお店は主に革製品を扱っているのですが、革の割には軽く、いつも持ち歩くには丈夫で重宝させていただいています。

番組によると最近ブランド価値がアップしているようで、お店も拡大しているという事で番組に取り上げられたようです。

お店に伺うと店員の方は朗らかで丁寧な対応をしていただけるので、いつも気分良く買い物ができます。「きっと会社の風土が良いのだろうな」と感じていたのですが、番組をみて納得してしまいました。


社長は女性で36歳。お若い社長さんです。子供の頃いじめに会い強くなりたいと高校では柔道部。全国7位までになった方の様です。「武道館での柔道の試合が出来るまでになった」とある意味達成感から大学受験に切り替え、大学が早稲田と慶応しか知らなかったのでこの2校のみを受験。早稲田は落ちたので慶応に行かれたといいます。何ともユニークな方です(笑)

そのユニークさは大学卒業からも続きます。大学で知った世界の最貧国バングラデッシュに興味を持たれ、その国のバックの包装技術に驚き、麻のバックを作りたいとの夢へ発展。現地の大学院に入学しバングラディシュの国の中に入り、そこで得た言葉と人脈を活用しながら実際バックを作り販売したのが起業のスタートだという事です。今では、世界一柔らかく軽いバングラディッシュの革と高い包装技術を駆使して革製品の制作販売を日本で展開しています。もともとは台東区から始まったとのことでしたが、日本全国へ伸びているようですね。


それにしても、最貧国でバックを制作し日本で販売する。何ともユニークで目の付け所が鋭いですね。

でもその発想は、一般的な人件費が安いからというだけの理由ではなく、最貧国への支援が主語になっている崇高な志でした。

まず、目的は社会貢献。そして、結果良いものが出来、消費者が喜び対価を払ってくれる。私の持論であるソフトマーケティングそのものです。番組を見ていて感動すら覚えました。

今後も、豊かではないけれども優れた技術を持つ国の人々にお金を産ませてあげたいとのこと。見上げたもんです!

最初は従業員スタッフの朗らかさに惹かれていたのですが、その根本には社長さんの志に「人間愛」を感じてしまいました。

企業は「利益を上げてなんぼ」ではあるものの、その利益を生む志が高ければ高い程そこで働く人々は愛に包まれ、笑顔あふれます。また、そこから買う消費者も買う意味を本能で見出すものなんですよね。

久しぶりに光あふれる人間を拝見できてうれしい気分です。