本日はクリスマス。そして、チャップリンが天に召された日です。私にとってはとても重要な日でもあります。
ということで・・・久しぶりのblogはチャップリンの思い出を書かせていただきますね。
(亡くなった日の出来事は「私の体験した不思議なお話」で書かせていただきましたので、そちらをご覧ください。)
さて、なぜ私がチャップリンを尊敬しているのかを一言でお伝えすると「人生を前向きに生きることを教えてくれた恩人」と表現できます。
幼い頃、父親の借金で辛く嫌な思いをしていた私は、チャップリンの映画を見て大笑いし暗い家庭環境を一時忘れることが出来ました。また、後期の映画の多くの台詞から生きる知恵をもらうことが出来たからなんです。
特にライムライトは初めて映画館で見たチャップリン映画で忘れられない映画となっています。
若い方は知らないと思いますが、私が中学生の頃、東京日比谷に有楽座という映画館がありました。友人5人でライムライトを観に行ったのがその映画館であり、最初の映画館での鑑賞でした。
当時は、久しぶりにチャップリン映画が日本で上映されると言うこともあり映画館の周りを3重の人が列を作る程でした。
「すごい人だなぁ」と友人と話をしながら列に並んでいると後ろに並ばれていた50歳代の男性が私たちに声を掛けてきたのです。
「君たち中学生?そう、じゃぁチャップリン映画は初めてなんだね。チャップリンはすごい人だから最初から最後まで観なきゃだめだよ」と。
最初は何か売りつけられるのかと半身引きながら話を聞いていたのですが(笑)話の内容が熱く、チャップリンが本当に好きなんだと言うことが伝わってくると話に引き込まれていました。そのお陰で長い列もあっという間に時間が経ち映画館に入ることが出来たのです。
この出会いもチャップリンの凄さを教えてくれた名もない男性とのご縁です。
今改めてライムライトの台詞を思い出してみると、今の時代でも生かす価値のあるものばかりだと思えます。
例えば、足の悪いバレリーナが人生を卑下し自殺をはかってしまい、チャップリンが助け介抱しているシーン。
「なぜ死を急ぐ? 苦しいかね? 問題は生きる事だ。あとは考えないでいい。人間は数十億年かかって存在を確認した。それを君は消そうとしている。宇宙のどんな物よりも重要なものだ。 星に何ができる?何もできぬ。ただ静止しているだけだ。そして太陽はどうだ?意識がない。だが君にはある!」
そして、次の有名な台詞が語られます。「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」
それにこんな台詞も。「生きて、苦しんで、楽しめ。人生は美しく素晴らしいんだ。」
ところで、今こうしてチャップリンの台詞をblogでご紹介していて思ったのですが、列に並んでいるとき出会った50代の男性みたいですね(笑)そんな年齢になっている自分がいることを改めて感じてしまいました。
でも、チャップリンに心を捕まれて早50数年。まだまだチャップリンさんのお話はいろいろなところで出てくると思いますので、今後ともご容赦ください。よろしくお願いします!!